前回の「ADHDと診断されてからその2」では、
僕が診断されてからどのように仕事に向き合ったか、
そして、失敗をしてしまって周りにどれほど迷惑をかけたのかということを書きました。
今日は、仕事に失敗し、妻とも別居していたころのことについて書こうと思います。
仕事で失敗したことは、これで何回目でしょうか。
妻はミスばかりしている僕のことを気にかけて
「仕事大丈夫?」
とよく聞いてくれていました。
でも、ぼくはいつも
「大丈夫で!」
と答えるばかりでした。
でも、その「大丈夫で!」は全く大丈夫ではなく、嘘をついていたわけです。
あの頃の僕は、
「自分はできない人と思われたくない!」
「なんとかしてごまかさないと!」
「人に弱いところなんて見せたくない!」
こんなことばかり思っていた気がします。
だから、妻からの「大丈夫?」に対して、「大丈夫で!」としか返していなかったわけです。
あのときに、「実は…」と言えていたら、休職することも、うつ病のような状態になることも、
妻と子どもと別居することもなかったでしょう。
妻は、僕のことをずっと支えてくれていましたが、
僕が妻を裏切ってばかりだったので、愛想をつかしてしまったのです。
毎日険悪なムードで、言葉を発すれば喧嘩に発展するような、最悪の状況でした。
家はお互いにとってやすらぎの場ではなく、ストレスが溜まる場所でしかなくなっていました。
「しばらく実家に帰ります。」
そんなことを言われたような気がしますが、正直よく覚えていません。
ぼくもそれに対して、あまり色々言わなかった気がします。
だって、その方がストレスがないから。
一緒にいてもストレスしか感じないなら、別居した方がいい。
そう思っていたのです。
妻と子どもは実家に帰り、僕は一人になってしまいました。
淀んだ空気の家にただ一人、毎日がただ過ぎていくだけの生産性のない生活をしていました。
最初の頃は子どもと週末に会うようなこともしていませんでした。
そんなことしたら、妻と顔を合わせないといけなくなりますから。
でも、そんな毎日に、上司が救いの手を差し伸べてくれたのです。
「そろそろ、仕事に復帰せんか?
業務内容を軽くしてもらうように俺から言うし、俺がサポートするぞ?」
これに対して僕は最初すごく迷いました。
またあの職場に戻らないといけないのか。
今のこの生活の楽さが心地よかったのに。
と思っていました。
でも、とても面倒を見てくれていた上司が、僕のために声をかけてくれたのです。
応えないわけにはいかないなと思い、一度直接会うことになりました。
会って、一番最初にいわれた言葉は、
「お前の顔を見れて安心したぞ。元気やったか?」
でした。それを言われただけで、来てよかったなと思ったし、涙が出てきました。
そのあとは喫茶店に入り、リラックスした感じで、僕の今後の職場復帰のための話し合いでした。
今の職場の状況、僕が戻った時のポジション、僕へのサポート体制などなど、
かなり事細かに考えてくれていました。
これだけ準備をしてくださっているのならば、もう一度やっていける気がする。
もう一度、一から頑張ってみよう。
そう思い、職場に復帰することを決意しました。
ちなみにこの上司は妻とつながっており、僕が休職する前から、妻とよく連絡をとっていたようです。
ですから、僕が職場復帰するために話し合いの場を設けていいかも妻に確認していたようです。
ですから、僕が妻に職場復帰することを話した時も、特に色々聞かれることはありませんでした。
こうして、幾度目かも分からない失敗を重ねてきましたが、もう一度職場に復帰することになったのです。
ただ、妻とはまだ別居中でした。
なんなら、離婚しようかという話まででてきているような、危機的状況でした。
今回はここまでにしておこうと思います。
続きはできるだけ早く書きたいなと思っていますが、
また遅くなってしまったらすいません。
それでは、また!